Article

『アーモンド効果 (砂糖不使用)』にハマった夏の日

ある日、平凡な日常生活に突如として未知の飲み物が現れた。その日以来、冷蔵庫に常備されることとなった乳白色の衝撃。それは、新たな味との出会いだった。

アーモンドの誘惑

「これ、美味しいよ」と、乳白色の液体が注がれたグラスをキッチンで渡された。たそちゃん (妻) がオススメする飲み物を、無調整豆乳だろうと信じ込み、疑うことなく飲んでみた。普段から妻の愛飲する豆乳は、砂糖も塩分も入っていない“味気ないもの”だと決まっている。だが、口に含むと豆乳にはない自然な甘味を感じ、驚いた。まろやかでサラっとした舌触りだ。そして、この風味を知っている。なるほど、アーモンドミルクであると答え合わせをしてみると、まさに名前の通りの味わいであった。

恐るべし、アーモンドミルク。すっかり江崎グリコの『アーモンド効果 (砂糖不使用)』にハマってしまった。売り場を覗いてみると、砂糖やハチミツを含んだ、より甘みのある『アーモンド効果 (オリジナル)』があるではないか。ところで、僕は無調整豆乳では味が物足りない派だ。アーモンドミルクの飲み比べに挑戦してみることにした。

オリジナル v.s. 砂糖不使用

当然ながら砂糖不使用の方がアッサリ感が際立つ。ほのかな甘味の片鱗を感じるのみで、氷で薄くなってしまった牛乳のようなイメージだ。人によっては、このアッサリ感がガッカリ感になるかもしれない。一方でオリジナルは、しっかりとした甘味があるため、奥行きのある美味しさを感じる。しかしながら、甘味を感じれば感じるほど、脳裏には「アーモンドとバターの香る濃厚なマドレーヌ」がチラついてしまう。そして、どこか物足りなさが強調されてしまうのだ。

甘味は脳に幸福感を与えると言うが、より強烈な洋菓子のカロリーという名の幸福感にオリジナルは鳴りを潜めてしまったようだ。際立ったアッサリ感こそ無糖アーモンドミルクの美味しさの秘訣であり、ついつい飲んでしまう魅力のひとつだと感じた。

見よ、アーモンドミルクの効果を

さて、洋菓子の例に限らず、清涼飲料水からも糖類を過剰に摂取しがちである点は注意が必要である。無糖で美味しく栄養も摂取できる『アーモンド効果 (砂糖不使用)』は、健康面から見てもがあるようだ。

<砂糖不使用>200ml、1000ml
[栄養成分表示/200ml当たり]
エネルギー 39kcal、たんぱく質 1.0g、脂質 2.9g、コレステロール 0mg、炭水化物 3.9g(糖質 0.9g(糖類 0.4g)、食物繊維 3.0g)、食塩相当量 0.4g、カルシウム 60mg、ビタミンE 10.0mg
※栄養成分は変わる場合がありますので、必ずパッケージにてご確認ください
引用: 参照1より

着目すべきは、ビタミンEが豊富に含まれていることだ。厚生労働省によると、ビタミンEの1日の平均摂取推奨量は、成人で15 mgとされる[2]。ビタミンEに限った話ではないが、食物由来でしか摂取できない栄養素は、サプリメントに頼りすぎることなく適正量を補給したいものである。

おそらく、不足しがちな「何か」を心身共に感じ取ったのだろう。こと僕にとっては、素朴なアーモンドミルクが特段に美味しく感じる。この夏、アーモンドミルクの底知れぬ魅力にとりつかれてしまったのだった。